六畳間の窓枠

色々な作品の感想や所感を書いていけたらなと

自己的崩壊3rd回想録 〜1部完走

崩壊3rd、無事第一部を走り切りました。

去年の4月から始めた物語をバージョンキアナで丁度よく終わらせたかったけど、結局8月間近の時期まで掛かってしまったし、このノロノロプレイぶりはちょっと反省したい(それでバージョンキアナの報酬手に入れられなかったので)。

何はともあれ、一部を走り切りある程度落ち着いたし、感想を吐き出すついでに今までの崩壊3rdプレイ歴を振り返りたいなと。長くなりますが、興味を持った酔狂な方はお付き合い頂きたい。

 

とは言えプレイ自体は一年前からなので、だいぶ朧げになってる部分があるのはご容赦をば.......

 

 

 

プレイ開始

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自分が崩壊3rd始めた時は丁度Ver5.6が実装された辺りかつ「エヴァとコラボしてた大陸のソシャゲ」くらいしか印象が無かった記憶。

キャラデザは刺さるとかと言えば普通で、一昔前のオンラインゲーム感を感じさせるデザインはどことなく古い。

そういう第一印象だったからこそ何も分からずに引いたSP戦乙女補給で出てきたパルドフェリスのデザインに衝撃を受けた。だって(言葉を選ばずに言うなら)こんな現代的なソシャゲのデザインでめっちゃ可愛いキャラが居るなんて情報無かったからね!?!?!?しかも初心者的にはかなり心強い性能だったので暫く頼りっきりだった。感謝しかない......

 

メインストーリー1〜9

正直あんまり記憶が無い。と言うのもここら辺のストーリーは後半とは違う意味で爆走した始まり方だったからだと思う。

よく世界観を把握出来ないまま崩壊3rdの世界に叩き込まれ、慣れないアクションの操作を強いられ(慣れた今はめちゃくちゃ楽しい)、知らない仲良くなるまでの過程を匂わせられ、起転転転!!!!!!!!みたいな状態が続くストーリーのどこに面白さを見出せば....???みたいな心境だった筈。

だからこそ9章に近づくにつれての「もう過去には戻れない」というどうしようも無い引き返せなさが立ち込める展開には、例え設定の半分を理解出来ていなくても引き込まれたし、それが結実した9章の姫子VS空の律者戦には大変心を打たれた。動揺、と言っても差し支えないだろう。

しかも途中で差し込まれた「最後の授業」は2018年に制作されたとは思えない程の迫力、そして姫子(田中理恵さん)の迫真の叫びや捻り出す様な声に凄く圧倒された。深夜にここまでプレイし終えたから尚更だったと思う。

 

追記

そういえばウェンディに狂ってました。正直風の律者になっても何だかんだ生き残るだろ.....とか思ってたら死んでてめちゃくちゃ動揺してた思い出。許せねぇよ.....

 

メインストーリー10〜16

ここからはブローニャの過去に出て来たゼーレが生きていた!と言う衝撃やブローニャが理の律者に覚醒した「Angel Refactoring」は本当に盛り上がった。理の律者のデザインもすげぇドンピシャだっただけに尚更。

とは言え、この後の展開で理の律者がまさか相性ゲーで結構まぁまぁな戦績(だと自分は思ってる)な事が多くなるとはあんま思ってなかったんだよなぁ......。

天穹市を彷徨っているキアナもかつての天真爛漫さは鳴りを顰め、終始シリアスな面持ちになってしまっていたのはプレイしてるこちら側も心情が伝わってしまい辛かった。だからこそ決意を新たに固め、空の律者の力を使って人々を救う「天穹の流星」にはすごくグッと来ていた。

同時に芽衣先輩はキアナちゃんが....遠い....!!と言う真反対な状態に陥っていて全体的に情緒が危うかったな....?とハラハラしていた。ここら辺の話の湿度異様に重かった覚えがある。

 

そしてここからケビン含む「ヨルムンガンド」とか言う僕が大好きな組織(暗躍する系のキャラ/組織が大好きなので...)が本格的に活動開始し始めたので、よりこの物語にのめり込み始めるきっかけになってくれた。

15章最後のケビンVSデュランダルは本当に頂上決戦って感じで大好きでしたね。

 

メインストーリー17

芽衣先輩〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛

俺はこれ以上言えません。大切な人を守るために大切な人から離れる展開が、僕たちは大好きなのだな...と言うのを痛感。

 

メインストーリー18〜19

フクロウ...アナ・シャニアテ...生き...あ、律者になった....死んだ.........

 

メインストーリー20〜22

フカ(華)が律者になるという衝撃の展開。この章の予告がめっちゃ凶悪な律者になった委員長が登場していたのでこりゃとんでも無いことに...と思っていたらお出しされたのがあの「識の律者」なので横転。

凶悪と言うよりは我儘。悪と定義するには純粋過ぎる。本当に生まれたばかりの子供みたいな存在だったので今までの律者とは違い退治されずに済んでかなり安堵した覚えがある。

しかも識ちゃん、一部ラストなんかめっちゃアホっぽさもありながら抑えるべき核心は押さえてる抜け目の無い良いキャラになってるのがちょっとづつの成長を感じられて本当に好き。なんだかんだ朴念仁の事を心配してるのも、その朴念仁にまんまとやられてるの含めて(支配劇場での強制奪取は流石に不味かっただろ!!)

ここで委員長が経験した今までの出来事に対してもちゃんと報いがあって本当に良かったと思う。「渡世」を見返してるけどやっぱキア×フカかもしれない.....

 

メインストーリー23〜25

初めて嫌悪感を覚えた支配の律者が登場。プレイ当時はすげぇ憎たらしかったけど最期の吐露で正直憎めなくなっちゃった.......

「ゼーレ」も覚醒してニュクスになり、今までの「守る/守られる」の関係性から一歩進んでゼーレと対等に肩を並べる存在に成ったなと感じたり、背後からこっそり援護する芽衣先輩のキアナ対しての信頼度が厚過ぎてそこでもまたひっくり返る。

そしてやっぱりキアナが本当に姫子との別れ(ここめっちゃ泣いた。だって辛過ぎるじゃん.....)を経験した事で「薪炎の律者」に覚醒した時は言い様もない感慨深い気持ちになったし、ここで語るキアナの台詞は今までの出会いが連綿と紡いで来た繋がりが結実していて本当にグッとくる。今も来てる。

そしてこの映像演出もかつてない程に進化していて年月によるmiHoYo側の技術的進歩も感じれて良かったなと。

 

メインストーリー26〜28

オットー・アポカリプス。崩壊3rdと言う物語の随所で暗躍し続け、許されざる罪やこの物語における不幸の大部分を生み出した存在と言っても良い程のやらかしを行ったキャラ。

その彼との決着が始まったこの章は、何だかんだ最終編の次に好きかもしれない。

そう思う理由としてはやはり最終局面での総力戦やブローニャのエデンの星解放、テレサの神恩結界、デュランダルの出自判明と共に行方不明だったジークフリートの居場所が判明やキアナとの共闘...などもあるが、やはりオットーが最期の最後に起こした奇蹟が大きいなと感じる。

彼は確かに大悪人だし、許されざる存在。それでも自分の人生全てを自分の為ではなく自分が大切に想う存在の為に捧げたその美しいまでの自己犠牲的の精神、そして本来なら不可能である一瞬のチャンスを道理を捩じ伏せてまでちゃんと掴み取るに至った「諦めない」姿にどうしようも無く心を揺さぶられ、掴まれた。

何より今際の際までテレサに対してすごく愛情を注いでいた事が分かるあのセリフ群が本当に大好き。というかムービー前のオットーの独白全部好き。こんなどうしようもない存在でも、その垣間見せる愛の感情や素直な謝罪の感情がこのキャラを一際輝かせて魅せてくるのは本当に反則だと思う。

 

自分が「アポカリプスはこう語った(ショートアニメ)」が好きなのって、他のPVの様に派手なエフェクト!爽快な攻撃!を重視してる事よりも重く泥臭い「重力」を感じる動きや演出が多かったからだったり。

その動きの重さや泥臭い戦い方が自体がオットーが歩んできた道のりの重さと抗いでもあると思うので

ここら辺読んでて気が狂うかと

 

メインストーリー29〜31+古の楽園

美し過ぎ

全文明の組織かつヨルムンガンドの大元である「火を追う蛾」。そこに所属していた十三人の英傑を追う物語。

自分がプレイを始めた時にお迎えしたパルドがついに活躍する話か!という感情と共に初対面の時から一目惚れしてしまったピンクの妖精さん...エリシアがどういう存在なのかを知れる時が訪れた事にワクワクしていた。

と言うのも、自分の十三英傑初対面はちょっと触れた「夏の狂想曲・サイドA」の完全にギャグ時空に振り切った彼ら彼女らであり、ケビンに関しては本編あんな重い...!!を体現したかの様なキャラなのに水着に白いワイシャツを着てグラサンを掛けた「お前何やってんの???????」みたいな感じだったので本当にようやく真面目な側面を見れた瞬間。まぁ今まで散々見てきたけど、あっちは五万年経った姿なので......

ストーリー自体は英傑達がどう言う人物なのかという紹介と五万年近く変化が起きなかった「古の楽園」に発生した異常を紐解いていくというある種推理モノの様な要素が混じった今までの崩壊3rdの物語とは若干趣が違った内容だったなと。

ただ、まさか最推しだったパルドの本格的な登場が3章からになるのは始めた時は予想も付かなかったな.....商店だけはずっと登場してたのも相まって.....

 

その過程で強く印象に残った英傑はやはり千劫。

他の英傑ももちろん印象深いが、千劫はあからさまに狂戦士然とした姿なのにその実繊細な内面を持つギャップにやられてしまった。

もう一人挙げるとするなら、メビウスになるかな。若干メスガキ混ざる時とか、大人のナイスバデな時とか、ブルーコーラルの服装なんかめっちゃえっちじゃね?みたいな時とか......

というのもあるけど、やはりあんマッドサイエンティストなのにクラインに見せるジトッとした感情やあんなに嫌っていたエリシアに対して大きな感情を抱いていたところが好きですね。ギャップに弱い。

 

そして衝撃的な幕引きと共に開始した「無瑕の少女」もやはり「古の楽園」と同じく推理テイストで進行していく。何かあるごとに英傑ステンドグラスが破壊されてくの心臓に悪い。

しかし、自分はこの楽園に異常をもたらした存在である「侵食の律者」の存在を知ってしまっていた()ので道中の「ヴィルヴィ」の方が正直衝撃度高かった。

まさか真正面からヴィルヴィに怒りを覚える事になるとは思わなかったので。

「侵食の律者」が見せた「全てが終わって穏やかに過ごしている未来の千劫の可能性」は本当に嗚咽が出た。だって、あんなに荒れていた千劫があそこまで心穏やかに過ごせてるんだよ?そんなん泣いてしまうって。

そしてパルドが怯えながらも、すくみながらも役目に立ち向かう姿にも泣いてしまう。凡人なりの足掻きと根性をあの爛漫かつずる賢い少女が見せてくれた事に凄く心を打たれた。

自分でも何度目だ?とは思うが、この崩壊3rdと言う物語はそういう瞬間が幾つも存在しているか仕方ない。

 

それは置いておいて、この「無瑕の少女」という物語が紡いだ結末はやはり美しいと表現するに他ないだろう。

どんな物語にも永遠は無く、いずれ終わるもの。色々な作品に触れてるからこそ尚更そう感じますし、どんなに好きな物語であってもやっぱりどんどん記憶の底に埋もれちゃうんですよね。

例えそうなるのが常だとしても、それで強く心に刻んで、ふとした瞬間に思い起こせばその物語が持つ生き様は自身の人生を照らし導く灯となる。

この物語はそういった「祈り」の気持ちを強く刺激される話だったなと。

 

だからこそ、覆せない結末、逃れられない運命を定められた英傑達がそれでも未来(信じたもの)の為にバトンを繋いでいったあの姿は本当に、そして強く心に焼き付くんですよ.....それが最後にエリシアの願いと共に身を結んだのも......

 

なので尚更、夏の狂想曲が心に来るイベントになったし、休日のシンフォニー𝄇で形は違えど、キアナ達と出会って、絡みがあったことが尚更嬉しく思えました。思い出しても泣きそうになるな

ちょっと抜粋してるし、古の楽園だけどこのエリシアのセリフ、エールを感じて大好き。

メインストーリー最終編

全てにおいて最高潮。

天命/ネゲントロピーとヨルムンガンドが持ちうる全てを曝け出して挑む全力の最終決戦はやはり胸が高鳴りますね.....

しかも!ようやくキアナと芽衣先輩の正式な再会を果たしたのは本当に嬉しくなった。

あんな喧嘩別れみたいな状態だったから尚更ね.....(とは言えちゃんと互いの事を想い合ってた訳だけども)

その二人が心象空間でお互いが経験した旅路を話す部分は成長を感じたと共に、あの等身大の純真さがあった頃には戻れないんだろうな...と言う一抹の寂しさがあって、好きなシーンだけどちょっと悲しい気持ちにもなるなぁって。

キアナと共にジークフリートを奪還し、自分の出自を打ち明けたデュランダルも良かったね...そのあと皆を抱き寄せるキアナもめっちゃ好き...太陽.....

そして新キャラであるミステルがまさかあそこまで深くブローニャの出生に関わってるとは....アレクサンドラの明日へと希望を繋ごうとする強い意志があって短いながらも好きになっちゃったな.....

それを言うならほんの僅かな可能性に賭けたメイ博士やそのメイ博士の為に怒ったプロメテウスも本当に良いキャラだったと思う。

テレサとゼーレが出会ったおじいちゃんの夢、AIちゃんが示した物語や皆んなへの目線、ナターシャVS芽衣先輩のリベンジマッチ、織ちゃんを筆頭に人為的崩落を解禁したフカ(めっちゃ格好良い!)とデュランダルのキマイラケビンとの一大勝負とかもう好きなところ沢山ある。

中でも芽衣先輩とエリシアが語らう刹那の奇跡は不覚にもグッと来た。しかも今度は芽衣先輩から物語を話してるんだから尚更。マジであの時間が続けば良かったのにな....でも終わりがある奇跡だからこそ、あの瞬間に慈しみが持てるんだろうなって....

覚醒したキアナ達によるVSケビンの最終決戦も良いけど、最後の最後に「人間」として戦ったキアナVS「ヒーロー」ケビンパートが本当に爽やかさを感じれて大好き。

あそこがあるからこそ重くならず、いや重さが合っても快い気持ちで最後まで進めれたんだと感じる。

というかケビン、お前本当に背負いすぎなんだよ....聖痕計画は進めるけど自分が到達出来なかった結末に辿り着けると信じてるって事を知った時マジで心ぐちゃぐちゃになっちゃったよ......ラスビスだし、能力は氷だけど芯の部分は本当に熱い男なんだよな....

だからこそ、だからこそそんな全てを背負った男が重責からから解放されて溢れでた「本当にいい天気だ」って台詞は本当に感慨深くなる。

それに、AIちゃんイベントで使ったシークレットコアキーのメッセージをここで再利用したり、日常的に見る艦橋をこう演出として使ってくるのは流石に火力高過ぎる。

マジでソシャゲって媒体を上手く使ってメタ世界を物語の一部として引き込んでたのが本当に頭おかしくなる位最高だった。去年からとは言え、この物語を読み始めて本当に良かったと思う。

そしてトドメの卒業旅行。主要な人物が全員登場しつつ、ありえた未来を交えながらのキアナを送り出す映像になっていたから涙腺に来ちゃったしDa Capoが良い歌詞すぎる。本当にダメだって。

「願わくば君が世界の美しさであり続け、永遠に輝きますように」に全てが詰まり過ぎてる。

 

オットー、支配、侵食....消えんでくれ.......

終わりに

こうして走り切り、物語の最後のページを読み切った時に思った事として、この「崩壊3rd」と言う物語は読んだ人の人生にそれぞれの形で傍に寄り添っていてくれるんだな。なんて事が思い浮かんだ。

それはこの物語が「物語が持つ力を信じてる人達が作り上げた物語」だからこそ普遍的かもしれないけど、より力強く、ダイレクトに受け取れたものなのかなと。

しかし一部は終わったとは言え、まだ1.5部そして来年には第二部と終わるどころか広がりを見せているし、何りより一部が終わった時のご褒美として残していた後崩壊書もある。

まだまだこの世界を楽しめる機会がある事が本当に嬉しい。

そしてキアナの旅も一旦の終点を見せたけど、願わくば、また三人で肩を並べて地球で楽しめる生活が来ることを切に願う(後崩壊書時点でもまだ帰れてないっぽいけど....)。

とにかく。本当に未完成で完成された美しい物語ありがとう!と今は声を大にして言いたい。

7年の歩みとその末に開花した物語の終焉は本当に、本当に心を強く掴み刻み付けてくるものでした。